グランゼドーラの城下町
前回の話を読み直す場合は下記リンクへ
前回、サーカスに出演する動物を探して、ぷくみ達は馬車に乗って旅に出ました。
太ったぷくみのせいで積載物重量制限超過でしたが、なんとか町に到着したのです。
ティルツキン『あたしはここで待ってますから、どうぞ行ってきて下さい。』
ぷくみ『どうもありがとう~!』
ぷくみ『お馬さんにお水あげてね~!』
遠方まで馬車を引いてくれたお馬さんが、まるでぷくみのように息切れしていて心配です。
ティルツキンとお別れしたぷくみ達は、グランゼドーラ城下町に入りました。
ドスッ・・・ドスッ・・・(足音)
ダイエットとリバウンドを繰り返し、重力を増したぷくみは、今日も豪快に町を歩きます。
ぷくみ『ずいぶん遠かったね~!』
ラッキー『さっきの馬、大丈夫かな。』
ラッキー『足が痛いって言ってたよ。』
ぷくみ『ラッキー、お馬さんと話せるの~?』
ラッキー『どんな動物とも話せるよ。』
ぷくみ『いいな~、うらやましい~!』
どうやらラッキーは、どんな動物ともお話できるふしぎな能力を持っているみたいです。
動物とお話したいと、常日頃思っていたぷくみは、心底うらやましいと思いました。
キョロキョロ・・・(あたりを見回すぷくみ)
ぷくみ『人がいっぱいで、さすが都会だね~!』
ラッキー『でも、人は多いけど動物はいないよね。』
ぷくみ『どこかに隠れてるのかな~?』
ラッキー『裏通りとかも見て回ったら?』
ぷくみ『そうだね~、そうしよ~!』
にぎやかな都会の喧騒は、動物にとって住みにくい環境なのかもしれません。
ぷくみ達はひと気が少ない、裏通りを探してみることにしました。
裏通りで・・・
ぷくみ『あ~!あそこに犬がいるよ~!』
ラッキー『声かけてみようか?』
ぷくみ『うん~、話しかけてみて~!』
裏通りに入ると、片隅で眠そうにしている犬を発見しました。
さっそく、動物と話せる能力をもっているラッキーに、通訳してもらうことにします。
ラッキー『ここで何してるの?』
犬『くーん・・・くーん・・・。』
ラッキー『・・・・なるほど。』
ラッキーは、得意のコミュニケーション能力で、犬に話しかけました。
動物と話すラッキーを、ぷくみはうらやましそうに眺めます。
ラッキー『歳をとり老犬になったから、ご主人様に捨てられたんだって。』
ぷくみ『ええ~っ!ひどい~!』
ラッキー『生きる希望もなくして、3日前から何も食べてないらしい。』
ラッキー『飼い主に裏切られて、人間不信になっちゃったのかもね。』
ぷくみ『ゆるせない~!』
老犬になって捨てられた犬は、空腹で動けないみたいです。
ぷくみのお腹のお肉を少し分けてあげたくなりましたが、それはさすがにできません。
しかたなく、懐に隠し持っていた秘蔵のクイックケーキをあげることにしました。
ぷくみ『これ食べて~!元気が出るよ~!』
犬『くーん・・・むしゃむしゃ・・・。』
お腹が減っていた犬は、あっという間にクイックケーキをたいらげました。
さすがクイックケーキは偉大です。元気をとり戻した犬は、ラッキーに話しかけてきました。
犬『ワンワンッ・・・!』
ラッキー『・・・うんうん。なるほど。』
元気になった犬は、尻尾をふりながらラッキーに話しかけます。
クイックケーキはとっておきでしたが、元気になったので後悔は・・・していません・・・。
ラッキー『おいしいケーキをありがとうだって。』
ラッキー『捨てられて行くあてもないし、連れていって欲しいってさ。』
ぷくみ『そうなんだ~!』
ぷくみ『サーカスのお手伝いしてくれるかな~?』
ラッキー『聞いてみる。』
犬『・・・ワンワンッ!』
ラッキー『もっと働きたいし、みんなの役にも立ちたい。お手伝いしたいだって。』
ぷくみ『わぁ~、よろしくね~!』
ワンワンッ!(犬の鳴き声)
年老いた犬が仲間に加わりました。
その後もひと通りグランゼドーラ城下町を見て回りましたが、他に動物は見当たりません。
馬車に戻って、つぎの行き先を考えることにしました。
ティルツキンの馬車
ぷくみ『ただいま~!』
ティルツキン『おかえりなさい。』
犬を仲間に加えたぷくみは、馬車に戻ってきました。
城外で待っていてくれたティルツキンは、笑顔で出迎えてくれました。
ぷくみ『つぎはどこ行こう~?』
ラッキー『動物がいそうなところだね。』
ぷくみ『う~ん・・・。』
ぷくみ達が途方にくれていると、見かねたティルツキンが声をかけてきました。
ティルツキン『おや・・・?何かお困りですか?』
ぷくみ『うん、じつはね~・・・』
ぷくみは、ナブナブ大サーカス団のアルバイトの話など、一部始終を説明しました。
ティルツキン『・・・なるほど、事情はわかりました。』
ティルツキン『では、メルサンディの村に行ってみてはどうでしょう?』
ぷくみ『そこに動物がいるの~?』
ティルツキン『これは、商人仲間からの噂で聞いた話なんですが・・・。』
ティルツキン『鳥の保護活動で有名な方が、メルサンディにいるみたいですよ。』
ぷくみ『鳥~?』
ティルツキン『詳しいことはわからないのですが、行ってみる価値はあるかと・・・。』
ラッキー『農村だし、動物はたくさんいるかもね。』
ぷくみ『よ~し、つぎはメルサンディの村に行こう~!』
ぷくみ『お馬さん、もう少しだけ頑張ってね~!』
足腰が弱ったお馬さんにはきつい長旅ですが、もう少しだけ頑張ってもらいます。
有益な情報を聞いたぷくみ達は、メルサンディの村に向かって旅立ちました。
レンダーシアの青い空を眺めながら、新たな出会いに心躍らせるぷくみでした。
※アンケートはお一人様1回まで有効です。
コメント
Really informative blog article. Really thank you! Fantastic. Danya Fonz Emilio
ぷくみちゃん可愛い!
ブログの記事凝ってるから、
更新大変そう・・でもすごく楽しんで読んでるよー!
ありがとねー!
コメントありがとう~!
いつも楽しんでくれてうれしいよ~(#^o^#)
これからも頑張って更新するから待っててね~( ..)φ
更新お疲れ様です!
復旧して良かったです!
…ぷくみちゃんまた少し大きくなりました?
これから桃太郎みたいに動物が増えて行くのかな?
楽しみにしてます♪
コメントありがとう~!
ダイエットしてるのに大きくなってるみたい~(;’∀’)
育ち盛りだからかなぁ~?(*´ω`*)
動物探しの旅は続くよ~!楽しみに待っててね~( ・ㅂ・)ノ
ぷくみちゃん全然痩せないから
そろそろぷくみちゃんの膝が心配。
足腰は膝から弱るらしいよ~
コメントありがとう~!
そういえば最近ひざから変な音がするの~!
太っちゃったからだったんだね~(;’∀’)
急いでやせないと~!
ぷくみの冒険、面白い!
絵本のようなストーリー展開がいいですね~
コメントありがとう~!
絵本みたいに楽しめる冒険を続けるよ~(*´ω`*)
これからも応援よろしくね~!