夏風邪は○○が引く
ぷくみ『ぐおー・・・ぐおー・・・』
ぷくみ『むにゃむにゃ・・・』
ブオォオォオォ・・・ガコガコ・・・(エアコンの音)
ブーン・・・(扇風機の音)
ぷくみ『・・・クシュンッ!!』
ぷくみ『・・・おはよ~ラッキー。』
ぷくみ『・・・なんだか体調悪いよ~。』
ラッキー『風邪ひいたんじゃないの?』
ラッキー『体温計使う?』
ぷくみ『うん~。』
今日は、寝起きから体調がおかしいです。
もう夏なのになんだか寒気もします。
ピピピッ・・・ピピピッ・・・(体温計の音)
ぷくみ『・・・あ~!!』
ぷくみ『42.6℃だって~!』
ラッキー『なかなか高温だ。』
ラッキー『夏に風邪とはめずらしいね。』
昨夜、暑くて寝苦しかったのでエアコンと扇風機を全開にしたのが敗因のようです。
プクリポは毛が多いから、他種族の人より暑がりが多いのです。
ラッキー『かぜぐすり買ってくるから安静にしてなよ。』
ぷくみ『ごめんね~ラッキー。』
ラッキーはぷくみを手際よく寝かせて、お布団をかけてくれました。
優しい相方がいて、ぷくみは幸せものです。
ラッキー『じゃあ出かけるね。』
ラッキー『暇だったらこれでも読んでて。』
ぷくみ『わぁ~、かわいい絵本~!』
ぷくみ『気をつけてね~、ラッキー。』
ラッキーから1冊の絵本を手渡されました。
かぜぐすりを持ってきてくれるまで、安静にして読んでみようと思います。
ラッキーのおつかい
ラッキー『かぜぐすりってどこに売ってるのかな?』
ラッキー『とりあえず素材屋さんに行こう。』
パタパタパタパタ・・・(ラッキーの羽音)
オルフェアの町には薬局がありません。
ひとまずラッキーは素材屋さんに行ってみることにしました。
ラッキー『こんにちは。』
ラッキー『風邪に効く薬って売ってる?』
素材屋『かぜぐすりは取り扱ってないねぇ。』
ラッキー『どこで売ってるのかな?』
素材屋『町はずれのばあさんが野草に詳しいぜ。』
素材屋『風邪に効く野草なんぞも知ってるかもしれねぇな。』
ラッキー『ありがとう。』
有益な情報を得たラッキーは、町はずれのおばあちゃんの家に行ってみることにしました。
一方そのころ・・・
ぷくみ『あはは~!これおもしろ~い!』
ぷくみは、のんびりと絵本を読んでいました。
風邪をひいてることを忘れて絵本に夢中です。
町はずれのおばあちゃん
パタパタパタパタ・・・(ラッキーの羽音)
ラッキー『ぷくみ、大丈夫かな。心配だな。』
ぷくみは、ラッキーから渡された絵本に夢中です。
そんな事とはつゆ知らず、ラッキーは駆け足で、おばあちゃんの家に向かいます。
ラッキー『着いた。ここだな。』
ラッキー『こんにちは。』
おばあちゃん『おやおや、お客さんじゃ。めずらしいのぅ。』
ラッキー『友達が風邪をひいたんだ。』
ラッキー『風邪に効くやくそうはないかな?』
おばあちゃん『おや、それは大変じゃのぅ。』
おばあちゃん『あるにはあるんじゃが・・・材料を切らしててのぅ。』
おばあちゃん『材料を持ってきたら薬を調合してやろう。』
ラッキー『どこに行けばいいの?』
おばあちゃん『ソーダの泉のほとりじゃ。』
おばあちゃん『リンクル地方の南東に向かうといいじゃろう。』
どうやら、かぜぐすりを調合するための材料を切らしているみたいです。
ラッキーは材料を入手するために、リンクル地方のソーダの泉に向かうことにしました。
リンクル地方
パタパタパタパタ・・・(ラッキーの羽音)
ラッキー『今日はとくに暑いな。』
ラッキー『ソーダの泉か。危険なところじゃないといいんだけど。』
いつもと違い、ひとりだけの冒険で、少し心細いみたいです。
でも、ためらっている暇はありません。
弱ってる大事なお友達のために、真夏の陽射しを浴びながら一生懸命に飛んでいきます。
一方そのころ・・・
ぷくみ『グス・・・グス・・・』
ぷくみ『かわいそう~・・・』
ぷくみは、絵本が思いのほかかわいそうで泣いています。
エアコンの出力は全開で、部屋の中はとても快適です。
キンキンに冷えたプクレモンを飲みながら、ぷくみは読書を満喫しています。
パタパタパタパタ・・・(ラッキーの羽音)
ラッキー『すごい豪邸の跡だな。』
ラッキー『ぷくみもいずれはお金持ちとかになるのかな?』
ひとりぼっちのラッキーは不安からか、ぷくみの事ばかり考えています。
暑さにも負けず頑張ったおかげで、目的地が近づいてきました。
ソーダの泉
ラッキー『見えてきた。』
ラッキー『きっとあの泉だな。』
遠くに泉のようなものが見えてきました。
おばあちゃんの話では泉のほとりに、かぜぐすりが調合できる材料があるみたいです。
ラッキー『モンスターがいっぱいいる。』
ラッキー『・・・こわいなぁ。』
敵にみつからないよう、少しずつ進んでいく事にします。
ラッキーは、回復まほうが使えないので、もしも見つかったらかなり危険です。
天気も崩れてきたようでポツポツと雨が降りはじめました。
ぷくみの事が心配で、気持ちばかりが焦ります。
グルルルル・・・!!!
ラッキー『わわ!みつかった。』
慎重に進みましたが、とうとう敵に見つかってしまいました。
死んでしまう可能性もありますが、ぷくみのために命がけで戦います。
ラッキーは、ぷくみと一緒に練習して覚えた、メラゾーマを唱えました。
でも、やっぱりひとりぼっちでは厳しいです。
ラッキーの放ったメラゾーマはモンスターをかすめ、見当違いの方に飛んでいきました。
ラッキー『わ!わ!』
ラッキー『どうしよう。やばいかも。』
ラッキーの攻撃に激怒したウイングタイガーは、殺意をむき出しにして走ってきました。
グルルルルッ!ガウガウッ!!!
ラッキー『わー!』
ラッキー『こんな時ぷくみならどうしたかな!?』
危なくなったラッキーは、ぷくみの事を思い浮かべました。
それでもモンスターは、躊躇なくラッキーに飛び掛かります。
もし攻撃を受けたらラッキーではひとたまりもありません。
ラッキー『ごめん、ぷくみ。かぜぐすり渡せない・・・』
ラッキー『今までいっしょにいてくれてありがとう・・・』
ラッキーは、死を覚悟しました。
ぷくみとの楽しかった思い出が死の瞬間、走馬灯のようにあたまに浮かんできました。
いっしょに冒険をした思い出。
出会った日に、赤いバッグをプレゼントしてくれた思い出。
漁船で海に出て、釣りをした思い出。
いつも一緒にいてたくさん話した思い出。
ラッキー『さようなら・・・ぷくみ・・・』
その時・・・!
ガウウウウ・・・・ドサッ(モンスターが倒れる音)
???『おい、おめさぁ~大丈夫だべっか?』
なんということでしょう!
通りかかった旅の剣士らしい人が一太刀のもと、モンスターを斬り捨てました。
危ないところでしたが、ラッキーは命を救われました。
ラッキー『危ないところをありがとう。』
むくっぴ『おらの名はむくっぴ。』
むくっぴ『旅の剣士だぁ~。』
むくっぴ『やくそうさぁ採りにきたんだべ?』
むくっぴ『そごのほとりさにあんがら~そごまでづいでってやるべ。』
なぜか、ラッキーがやくそうを採りに、泉に来たことを知っているようでした。
初対面のはずですが、ラッキーは何となく親近感を抱きました。
ラッキー『あった。これだ。』
むくっぴ『こんで友達さ~すぐえるだなぁ!』
ラッキーは『風邪斬り草』を手にいれた!
むくっぴのおかげで、かぜぐすりを調合するための材料を入手できました。
むくっぴ『よし!いぐべ!町までづいでってやんべよ!』
ラッキー『ありがとう。』
むくっぴが町まで護衛してくれるみたいです。
さっそく、おばあちゃんのところまで持っていくことにします。
頼れるむくっぴがついてきてくれるので、ラッキーはひと安心しました。
かぜぐすりの調合
むくっぴ『よす!こごでおわがれだぁ~!』
むくっぴ『友達のこんさ~風邪さひがねぇよう見てやっでけんれ。』
ラッキー『ありがとう。』
二人はここでお別れしました。
話し方は変わってるけど、親切な旅の剣士にラッキーは心から感謝しました。
ラッキー『日が暮れてきた。だいぶ遅くなったな。』
ラッキー『ぷくみ、辛そうだな。急がないと。』
とっぷりと日も暮れて、うっすらと月が見えてきました。
あんなに暑かった気温もだいぶ下がり、時折気持ちのいい風が吹いてきます。
ラッキー『材料採ってきたよ。』
おばあちゃん『おやおや、よくぞ戻ってきたのぅ。』
おばあちゃん『さっそく調合してかぜぐすりを作るかのぅ。』
おばあさんは、ゆっくりとした動きで材料の調合をはじめました。
ぷくみの事が心配なラッキーは、そわそわしながら完成を待ちました。
おばあちゃん『ほれ、完成じゃ。』
ラッキー『どうもありがとう。』
かぜぐすりが出来上がりました。
これでぷくみの風邪も治ると思ったラッキーは、うれしくなりました。
ラッキー『お世話になったよ。ありがとうおばあちゃん。』
おばあちゃん『おぬしも風邪には気をつけるんじゃぞ。』
苦労の末、かぜぐすりを入手したラッキーは、急いでぷくみの元に向かいます。
ぷくみのお家
ラッキー『よし。着いた。』
ラッキー『すっかり暗くなったな。』
ようやく自宅に到着しました。
あたりはもううす暗く朝はうるさかったセミの声が止んでいます。
ガチャッ(ドアを開ける音)
ラッキー『ただいま。』
ぷくみ『あ、ラッキー、おかえり~!』
ドアを開けるとぷくみが笑顔で出迎えてくれました。
ベッドで苦しそうに眠っているところを想像していたラッキーは、意表をつかれました。
ラッキー『だいぶちらかしてるね。』
ラッキー『ちゃんと安静にしてたの?』
ぷくみ『ぷくみ、もしかして治っちゃったかも~♪』
ラッキー『あれ?そうなの?』
苦労して入手したかぜぐすりを持ってきましたが、ぷくみは元気そうです。
ラッキー『かぜぐすり一応飲んでおきなよ。』
ぷくみ『わかった~、そうする~!』
ぷくみ『どうもありがとう~!ラッキー!』
ゴクッゴクッゴクッ(一気飲みの音)
元気そうなぷくみを見て、夏風邪はバカが引くって慣用句もあるけど、
バカは風邪引かないって言葉もあるのを思い出したラッキーでした。
元気になったぷくみを見て、ラッキーはほっと胸をなでおろしました。
※アンケートはお一人様1回まで有効です。
コメント
ぷくみちゃんかわゆーい
ぬいぐるみほしいです
コメントありがとう~!
ぬいぐるみ~!?
もしギュッとぷくみが出たら大事にしてね~(#^o^#)
ラッキー頑張ったねー!えらいえらい!
謎の剣士さん、頼りになるー!
初登場のはずなのに、いつもどこか画面の片隅で見かけてたような、、、(笑)
コメントありがとう~!
ぷくみも謎の剣士に会ってみたいな~!
ラッキー助けてくれたお礼言わないと~(*’ω’*)
更新お疲れ様です。
ラッキーの冒険、ハラハラでしたが、謎の剣士登場で危機一髪。ほっ。
ラッキーはぷくみちゃん想いですね!
何もなかったようにお菓子食べてたのは、ぷくみちゃんらしい感じです(笑)
風邪治って良かったですね!
プクオレンジとかもありそうですね♪
次回も楽しみにしてます♪
コメントありがとう~!
ラッキーがあんなに頑張ってたの後で知って悪い事しちゃったな~!
お部屋ちらかしてる場合じゃなかった~(;’∀’)
プクサイダーもおすすめだよ~(‘ω’)ノ
いつも楽しみに読んでいます
ぷくみちゃんのお話大好きです
今回はラッキー頑張ったね!ちょっと感動しちゃいました
コメントありがとう~!
今回はラッキー、ぷくみのために頑張ってくれたよ~!
優しいお友達がいてぷくみは幸せものです~(#^.^#)
次回作も楽しみにしててね~(๑❛ᴗ❛๑)
ぷくみの治っちゃったポーズ可愛いけど能天気すぎる…
ラッキーの心 ぷくみ知らず
コメントありがとう~!
プクレモンたくさん飲んだから治ったのかなぁ~?
ラッキー、苦労かけちゃってごめんね~(´;ω;`)
楽しみにしてました(^-^)
コメントありがとう~!
いつも楽しみに待ってくれるファンの方がいるから、ぷくみは頑張れるのです|ω・)
これからも応援お願いしま~す!
今回は泣けるストーリーでした。ラッキーかわいいね
コメントありがとう~!
ラッキーかわいいよ~!
はじめて出会ってひと目見た瞬間、ビビッときたの~(((#^o^#)))
新キャラ登場むくっぴ!
なんとこのキャラ
逆から読むとぴっくむ
・・・特に意味は無さそう~w
コメントありがとう~!
むくっぴ・・・ぴっくむ・・・?
ローマ字に変換して並べ替えると・・・?