サーカスの練習日
前回の話を読み直す場合は下記リンクへ
前回、ぷくみは路地裏で茶色い野良猫を仲間に加え、ついにサーカステントに到着しました。
その後無事に旅で出会った4匹の動物たちをナブレット団長に引き渡したのです。
ひと仕事を終え、満足するぷくみに団長から新たにサーカスの出演依頼が・・・!
そして翌日、朝早くから練習するためにサーカステントに向かうのでした。
ドスッ・・ドスッ・・ドスッ・・(足音)
ぷくみ『いい朝だね~!』
ラッキー『すがすがしいね。』
ぷくみ『サーカスってどんな練習するのかな~?』
ラッキー『さあ?怪我だけはしないようにね。』
本日は3月29日、サーカスの練習日です。(更新が遅れてごめんなさい)
ぷくみは団長に言われたとおり、動きやすい恰好でサーカステントに向かいます。
ぷくみ『おはようございま~す!』
ナブレット『お、ぷくみ!来てくれたか!』
ぷくみ『よろしくお願いしま~す!』
約束時間ぴったりに到着したぷくみは、裏口から楽屋に入ります。
楽屋に入ると、ナブレット団長に元気よく挨拶をしました。
ナブレット『ぷくみ、せっかく来てもらったのに悪い!』
ぷくみ『な、なに~?』
ナブレット『履歴書で気づいたんだが、今日誕生日なんだってな?』
ぷくみ『あ~!そうだったかも~!』
ラッキー『すっかり忘れていたね。』
ナブレット『そんな日に仕事ってのもなんだし、今日は休みでいいぜ!』
ぷくみ『え~、ほんと~?』
ナブレット『せっかくの誕生日だ、楽しんできな!』
ぷくみ『わかった~!そうする~!』
そう言えば、本日3月29日はぷくみの誕生日でした。
やる気満々で出社したぷくみですが、すっかり肩すかしです。
サーカスの練習は明日からスタートということで引き返すことになりました。
ドスッ・・ドスッ・・ドスッ・・(足音)
ぷくみ『思わぬ休日になっちゃったね~!』
ラッキー『遅くなったけど誕生日おめでとう。』
ぷくみ『どうもありがとう~!』
ラッキー『せっかくだしのんびり過ごしたら?』
ぷくみ『そうだね~!帰ってちぃたん☆の続き見よっか~!』
誕生日といってもとくに予定がなかったぷくみは、帰宅してのんびり過ごすことにしました。
最近、ぷくみは高知県のゆるキャラのちぃたん☆の動画に夢中なのです。
どんな遊びにも身体を張るちぃたん☆の姿勢は、見習わなければなりません。
砂ぼこりを舞い上げながら帰宅を急ぐと、町の人たちの話し声が聞こえてきました。
プクA『今日、カミハルムイ城でかるた大会があるみたいだよ!』
プクB『へぇ~!イイネ!』
プクA『賞品も出たりしてすごいらしいよ!』
プクB『よし、行ってみようぜ!』
帰宅途中で面白そうな情報を聞きつけました。
なんと・・・!今日はカミハルムイ城でかるた大会なるものがあるみたいです。
かるた大会と聞いては、かるたマスター(自称)のぷくみとしては黙ってられません。
参加すべく、大急ぎで着替えて馬車に乗り、会場に向かうことにします。
ぷくみ『とうちゃ~く!』
ラッキー『大会に出るならまずは受付だね。』
ぷくみ『腕が鳴るね~!』
ラッキー『さっそく中に入ろう。』
かるたと言えば何と言ってもやっぱり晴着です。
お正月イベントで入手した一張羅に着替え、ぷくみは静々と城門をくぐります。
城門を抜け、中庭を少し歩くと会場の受付らしいものが見えてきました。
ざわざわ・・・がやがや・・・(にぎやかな様子)
ぷくみ『受付はきっとあれだね~!』
ラッキー『参加者がたくさんいるね。』
ぷくみ『さっそく並ぼう~!』
お城の中庭は桜が満開で花びらが舞い散り、とても華やかです。
受付を済ませ会場の控室に入ると、大会に参加する猛者たちがひしめき合っています。
ただならぬ気配に尻ごみしたぷくみですが、気を取り直して掲示板でルールの確認をします。
ざわざわ・・・ざわざわ・・・(控室の様子)
ぷくみ『かるたはひさしぶり~!』
ラッキー『かるた得意なの?』
ぷくみ『もちろん~!ぷくみ文系だからね~!』
ラッキー『へー、そうなんだ。』
ぷくみ『なんと言ってもかるたマスターだよ~!』
ラッキー『それは楽しみだね。』
ぷくみ『犬も歩けば棒に当たる~♪』
ラッキー『・・・・・あれ?それ違うんじゃない?』
ぷくみ『え~?かるただよ~?』
ラッキー『掲示板に百人一首って書いてあるよ?』
ぷくみ『え~、・・・どれどれ~?』
ラッキーの何気ない指摘で掲示板のルールに注目してみます。
そして、競技ルールを再確認したぷくみは、絶望で足が震えました。
何やら百人一首と書かれており、ぷくみの知っているかるたとはずいぶん違います。
百人一首が初耳のぷくみは百個の首が連なる妖怪を想像して、恐怖におののきました。
ぶるぶるぶる・・・(恐怖で震えるぷくみ)
ぷくみ『どうしよう~、ラッキー!顔が百個だって~!!』
ラッキー『百人一首だよ。かるた得意って言ったのに知らないの?』
ぷくみ『ぷくみの知ってるかるたは犬も歩けば~てやつだよ~!』
ラッキー『それは犬棒いろはかるただよ。』
ぷくみ『な、なにそれ~!聞いてた話と違うよ~!!』
どうやら競技かるたというのは、小倉百人一首を用いた競技みたいです。
取り札を25枚ずつ自陣と敵陣に並べて、詠まれた歌を元に札を取り合うようです。
ちなみに当ブログの管理人も、最近まで犬棒いろはかるたが正式なかるたと信じていました。
フレンドさんの指摘で正式なかるたを知り、恥をかいたのはここだけの話です。
ぷくみ『こ、こうなったらぶっつけ本番だね~!』
ラッキー『開始前に知ってよかったね。』
カフェラテ『あー、ぷくみちゃんがいる!』
カプチーノ『おーい!ぷくみさーん!』
覚悟を決めて気合いを入れ直していると、後ろからぷくみを呼ぶ声が聞こえてきます。
ふり返ると、フレンドさんのカプチーノさんとカフェラテさんが立っていました。
※じっさいのフレンドさんです
カプチーノ『こんにちは、ぷくみさん!』
カフェラテ『ぷくみちゃんも大会出るの~?』
ぷくみ『そうだよ~!二人も出るの~?』
カフェラテ『親戚の子と3人で参加するんだよー!』
カプチーノ『もう少しで来ると思うんだけど遅いなぁ・・・。』
どうやらフレンドさんもかるた大会に参加するらしく、偶然出会えて心強いです。
4人で談笑していると背後から、聞き覚えがある声が聞こえてきました。
カフェもか『もう!人多すぎですわ!』
アナスタシア『有象無象の集まりでうんざりですわね。』
ぷくみ『あ~!あのこは~!』
ラッキー『見覚えがある人がきたね。』
どうにも腹立たしい声だと思ったら、ぷくみと因縁のある例のあの人でした。
過去の数々のいざこざを思い出したぷくみは、なんだか無性に腹が立ってきました。
カプチーノ『こちらは僕たちの親戚のカフェもかさんです。』
ぷくみ『え~!このこが親戚~!?』
カフェラテ『あれれ?お二人は顔見知り?』
ぷくみのライバルでもあるあの人は、なんとフレンドさんの親戚の子でした。
何やら因縁めいたものを感じさせます。
カフェもか『まあ!なんですの!?この太めのプクリポは!』
カフェもか『こんな汚らしいプクリポは存じませんわ!』
アナスタシア『キャハハ!面白い体型ですこと!』
ぷくみ『なにを~!!』
ぷくみ『あの時のこと忘れたの~!?』
なんということでしょう・・・!
ぷくみのことをすっかり忘れてしまっています。
ぷくみは怒りをあらわにして、過去の一部始終を説明しました。
カフェもか『あら、あなた、あの時のプクリポでしたの?』
カフェもか『それにしてもずいぶんと肥えられましたわね。』
アナスタシア『醜さに拍車がかかってて気づきませんでしたわ。』
ぷくみ『いまダイエット中なの~!』
カフェもか『もしかしてあなたも大会に出ますの?』
カフェもか『無教養なあなたに百人一首が理解できまして?』
ぷくみ『わ、わかるし~!』
カフェもか『・・・ふん。だったら後でコテンパンにして差し上げますわ。』
ぷくみ『よ~し、のぞむところだ~!』
ここぞとばかりにぷくみを罵った例のあの人は、控室から立ち去っていきました。
煽られて負けん気を起こしたぷくみは、メラメラと闘志がわいてきました。
カフェラテ『ぷくみちゃんごめんねー。』
カプチーノ『あのこ、いつもはあんなんじゃないのにな・・・。』
ぷくみ『ぷくみに対してはいつもあんな感じだよ~!!』
カフェラテ『そうなのー!?』
カプチーノ『ホント、申し訳ない・・・。』
ぷくみにはいつも厳しいあの人ですが、どうやら普段は温厚みたいです。
釈然としないぷくみですが、大会の開始時刻が迫ってきたので会場に向かうことにします。
いよいよ競技かるた大会が幕を開けます。
係員の指示に従い、指定の位置につくと目の前には例のあの人が座っていました。
なんと・・・!
初戦からいきなり因縁の戦いに決着をつける時がきたようです!
ぷくみVSカフェもか
ぷくみ『負けないんだから~!』
カフェもか『教養の違いを見せてあげましてよ!』
犬棒いろはかるたで鍛えられたぷくみの瞬発力を見せる時がきました。
百人一首はまったくわからないぷくみですが、所詮はかるたなので同じはずです。
ようは詠まれた札を相手より先に取ればいいだけの話です。
念のため、下記に簡単にルールの説明を記載いたします。
興味のない方はとばして下さいませ。
《ルール説明》
百人一首の100枚の札を裏向けにしてよく混ぜ、互いの陣地に25枚ずつ並べていきます。
使わなかった残りの50枚は空札として箱にしまいます。(試合中使わない)
15分間の暗記時間に自陣・敵陣合わせて50枚の札の位置を暗記します。
詠み手は上の句(絵柄のある札)を詠むので下の句(ひらがなの札)を取り合います。
もちろん上の句と下の句どちらも把握していないと札が取れません。
自陣札を取ったら1枚減り、敵陣札を取ったら相手に札を1枚送り自陣札を1枚減らします。
こうして、自陣の札を早く0にした方が勝利となります。
そうこうしてるうちに暗記時間が終わり、詠み手が序歌を詠みはじめました。
詠み手「なにわづに さくやこのはな ふゆごもり いまをはるべと さくやこのはな・・・」
詠み手「ちは・・・」
かるた競技大会のルールに則って、読み手が序歌を詠みあげていきます。
「さくやこのはな」を二度詠みあげたつぎの文字が※決まり字です。
※ここまで聞けば札が取れるという部分のこと。札により、1~6文字の長さの決まり字があります。
詠み手が「ちは・・・」と歌った瞬間、轟音とともに札が舞い上がりました。
バシッ!!(札をとる音)
カフェもか『はいっ!!』
ぷくみ『わっ!』
あまりの早さにぷくみは唖然として、身動きひとつ取れませんでした。
その後も容赦なく歌が詠まれ、札は風切り音とともにぷくみの目の前を通過していきます。
詠み手「す・・・」
ビシッ!!(札をとる音)
カフェもか『はい!!』
ぷくみ『ひぃ~!』
カフェもか『一字札はしっかり取らないとですわ。』
ぷくみ『なにこれ~!』
必死で札を取ろうとするぷくみですが、文字を一文字詠まれただけで取られてしまいます。
犬棒いろはかるたしか知らないぷくみでは話になりません。
バシッ!!(札をとる音)
カフェもか『はい!!!』
ぷくみ『いた~い!』
激しく飛び交う札が、つぎつぎとぷくみの頭部に向かい飛んできます。
上品な競技と思いきや、これはもはや格闘技に分類される競技のようです。
ゴーグルの着用は必須だとぷくみは思いました。
勝ちー!(高笑いするカフェもか)
結局、お手つきを繰り返しただけのぷくみは、一回戦でノックアウトしてしまいました。
その後も大会は続き、結局カフェもかの優勝で閉会となりました。
一回戦で敗れてしまったぷくみは、悔しさのあまり挑戦状をしたためることにしました。
ぷくみ『負けたのは調子悪かっただけなんだから~!』
カフェもか『負け犬が見苦しいですわ。』
ぷくみ『今日の夜もう一度勝負~!』
カフェもか『何度戦っても同じでしてよ。』
大会の帰り道、カミハルムイ城の名所、桜の見える大橋の上で挑戦状を叩きつけました。
今からルールブックの確認と練習をしてすぐに再戦です。
やめておけばいいのに、今日が誕生日ということも忘れリベンジに燃えるぷくみでした。
次回!ぷくみがついに・・・!
※アンケートはお一人様1回まで有効です。
コメント
お誕生日おめでとう!
散々な1日でしたね…。
リベンジは良い結果になるといいですね!
続き楽しみにしてます♪
どうもありがとう~!
そうなの~!!
大変な1日になっちゃった~(;・∀・)
修行の成果見せるから待っててね~!
もう1つ♪カフェもかさんとも対戦面白かったq(^-^q)またいろんなので対戦みたいです♪
次回はぷくみが圧勝しちゃうんだから~!
かるたマスターの実力見せちゃうよ~(ง `ω´)ง
楽しみに待っててね~!
カプチに教えてもらって読みましたー((o(^∇^)o))登場出来て嬉しい!!本当にありがとうですp(^-^)q
何回も読みました♪
遂にカプ誕!最高だぷく!有り難う。
ニヤニヤしながら三度読みしちゃったぜ。
カフェもかさんにぷくみに優しくするよう言っておいてね~!
カフェラテちゃんにもよろしく~(‘∀’)!
ぷくみ来たああああああああああああああああああ うれしいいいいいいいいいいい
2カ月で全く痩せてないのはご愛敬w
でも ドスッ ドスッ が無くなったら悲しいかもー
カフェもか…ただのイヤな奴じゃなかったんだな 見直しちゃった
おまたせえええ~(>_<) クイックケーキ控え目にしてるからグラム単位で痩せたんだよ~Σ(゚Д゚) あのこぷくみには厳しいけどホントは悪い子じゃないのかも~? でも今度こそ勝つんだからね~( ✧Д✧)!
頑張れ!でぶ、あっぷくみー!
あ、そ~れ♪
で~ぶで~ぶ・・・
ハッ・・・でぶじゃないし~!!!Σ(゚Д゚)
休日だけどぷくみちゃん大忙しだ!
次こそは勝てるように頑張れ〜(о´∀`о)
あ、お誕生日おめでとう!w
次回!ぷくみのIQが炸裂するよ~( ✧Д✧)!
練習~練習~!
あ、どうもありがとう~(#^o^#)
カフェもかちゃんとっても感じ(耳の)のいい子なんだね!ぷくみちゃんも得意札を作って頑張ってぇ!
ノンナちゃんコメントありがとう~!
まずぷくみは札を100枚覚えるところからはじめないとなの~(;’∀’)
頭から煙出ちゃうかも~(;•﹏•)
つぎは負けないぞ~!