ナブレット団長から電話
ピロロロ・・・ピロロロ・・・♪(電話の呼び出し音)
ある日の昼下がり、ぷくみのお家に一本の電話が鳴り響きました。
大好きな『ゆうべはお楽しみでしたね』に夢中でしたが、電話に出てみることにしました。
ガチャッ・・・(電話にでる音)
ガチャッ!ツー・・・ツー・・・(電話が切れる音)
電話はオルフェアの町長でもあるナブレット団長からです。
仕事があるらしく、ナブナブ大サーカス団のサーカステントまで来いとのことでした。
ぷくみ『どんなお仕事かな~?』
ラッキー『仕事きまりそうでよかったね。』
働き口がなくて、毎日ぐうたらしていたぷくみは、仕事と聞いて目を輝かせました。
働けば、ダイエットにもなるかもしれないので、願ったり叶ったりです。
サーカステントは、オルフェアの町の中央にあります。
お出かけ用の服に着替えたぷくみは、サーカステントに向かうことにしました。
ドスッ・・・ドスッ・・・(足音)
ぷくみ『いいお仕事だとうれしいな~!』
ラッキー『1日で辞めないようにがんばってね。』
前回より、さらに体重増加に成功したぷくみの足取りは、まるで重戦車のようです。
砂ぼこりを舞い上げ、美しく舗装された広場を破壊しながら、テントへと向かいます。
サーカステント
フー・・・フー・・・フー・・・(息切れ)
ぷくみ『や、やっとついた~!』
ラッキー『大丈夫?こんなんで働けるのかな。』
住宅村からサーカステントまでの距離が、ぷくみには無限の距離に感じられました。
まるで、アストルティアラリーを徒歩で完走したかのような疲労感です。
ぷくみは、まず扉の前で大きく息を吸い込んで、深呼吸をしました。
太っていても活動的に見えるように、しっかりと呼吸を整えてから中に入ることにします。
ぷくみ『こんにちは~!』
ナブレット『よう、ぷくみ!来てくれたか!』
中に入ると、なんだか団員たちの様子がおかしいです。
いつもの明るい楽屋の雰囲気とは違い、なんだか重苦しい感じです。
とりあえず、団長から話を聞いてみることにしました。
ナブレット『じつはな、ちょっと困ったことになってな。』
ぷくみ『どうしたの~?』
ナブレット『あ、その前に。ぷくみ、お前太ったなぁ!』
ぷくみ『いまダイエット中だよ~!』
ナブレット『そうか!まあそれはいいんだがな!』
ナブレット『じつはな、新しく演目で動物ショーを練習してたんだがな。』
ナブレット『厳しい訓練をしすぎたせいか、動物がすべて逃げてしまったんだ。』
ぷくみ『ええ~!みんないなくなったの~?』
ナブレット『そうなんだよ!根性ないよなあ。』
過酷な訓練に耐えきれず、動物ショーの動物たちが脱走してしまったみたいです。
まさか動物虐待をしてるのではないかと、ぷくみは疑いの目で団長を見つめました。
じとーー。(疑いの目)
ナブレット『それで、ひとつ頼まれ事をしてくれねえか?』
ぷくみ『な、なに~?』
動物好きのぷくみは、虐待容疑のかかった団長の頼みなので、一瞬たじろぎました。
でも、子供好きの団長が虐待なんてするはずもなく、さらに話を聞くことにしました。
ナブレット『動物ショーは前から告知してるから、今さら中止はできねえ!』
ナブレット『そこで、ショーに使えそうな動物たちを連れてきてくれねえか?』
脱走した動物たちのかわりになる動物を、探してきて欲しいと依頼されました。
お金がなく、月末の光熱費の支払いが近いぷくみは、仕事を引き受けることにしました。
どんっ!!(胸をたたく音)
ぷくみ『よ~し!まかせて~!』
ナブレット『おお!引き受けてくれるか!?すまねえな!』
ぷくみ『泥船に乗ったつもりで待ってて~!』
ラッキー『それを言うなら大船だね。』
ナブレット『給料ははずむからな!』
ナブレット『公演の日は近いから急ぎで頼むぜ!』
ぷくみ『おっけ~!』
ナブレット団長からのアルバイトを引き受けたぷくみは、楽屋を後にしました。
まずは、動物のキャストを探すためにどこに向かうか、作戦を立てることにします。
ぷくみ『さ~て、どうしようか~?』
ラッキー『考えなしで引き受けたの?』
ぷくみ『せっかくのお仕事だし~!』
ラッキー『動物がいそうなところ探すしかないよね。』
ぷくみ『動物がたくさんいるところ~?』
熟考を試みたぷくみですが、動物を探すあてが思いつきません。
いきおいで引き受けてしまったぷくみは、だんだんと後悔の念に駆られてきました。
ぷくみ『う~ん・・・どうしよう~?』
ラッキー『とりあえず人がたくさんいそうな場所に行ってみたら?』
ぷくみ『たとえば~?』
ラッキー『グランゼドーラとかいいんじゃない?』
ぷくみ『おお~!それだ~!さすがラッキー!』
ラッキーのナイスアイデアに感心したぷくみは、さっそく作戦を開始しました。
町の東から馬車に乗って、グランゼドーラ城下町へ向かうことにします。
オルフェアの町の東門
東門から外に出ると、馬車の前に、ティルツキンのおじさんがいました。
初期ストーリーのプクレットの村で、お世話になったあの人です。
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ぷくみ『おじさん、こんにちは~!』
ティルツキン『やあ、ぷくみちゃん、こんにちは。』
ぷくみ『じつはね~、ちょっと乗せていってほしいの~!』
ティルツキン『あたしでよければ。』
ぷくみ『グランゼドーラ城下町まで連れていって~!』
ティルツキン『そ、そんなに遠くまで!?』
ぷくみ『無理~?』
いつもなら、どこへでも連れていってくれる馬車のはずですが、なぜか困った顔です。
ぷくみの体型を見て、運賃を値上げするんじゃないかと、不安になりました。
ティルツキン『じつはですね・・・』
ティルツキン『最近、あたしの馬の調子が悪くてですね・・・』
ぷくみ『お馬さん、病気なの~?』
ティルツキン『あたしの馬もだいぶ老馬だから、足腰にガタがきてましてね。』
ぷくみ『そうなの~?じゃあ、あんまり遠いとお馬さん疲れちゃうね~。』
ティルツキン『そうですね、遠方だと不安だけど・・・』
ティルツキン『・・・まあ、大丈夫ですよ。では参りましょうか。』
ぷくみ『ほんと~?どうもありがとう~!』
馬車をひいてくれるお馬さんが、だいぶお年寄りらしいです。
遠方と聞いたティルツキンさんは、一瞬困惑しましたが、乗せてくれることになりました。
ぷくみは太ってしまったので、お馬さんの負担にならないかなと、少し心配になりました。
馬車はゆっくりとグランゼドーラ城下町に向かって歩き出しました。
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コメント
更新お疲れ様です!
…ぷくみちゃん、大きくなりましたね!
色々ツッコミをしたい所ですが(笑)
お仕事、ダイエット頑張って!
コメントありがとう~!
食欲の秋だから立派になったよ~(‘∀’)
クイックケーキは1日に3個までにしてダイエットがんばるぞ~!
オルフェアからグランゼドーラだと海を渡らないと行けないんじゃないか…
コメントありがとう~!
ホントだ~!どうやって行くんだろうね~!?
きっとお馬さんが空飛んでいくんだよ~(๑•̀ㅁ•́๑)
にじゅうあごが、やっぱりかわいいー
コメントありがとう~!
ほんと~?
新しい職業で力士が来たら大活躍できるかも~( ✧Д✧)
ぷくみ最高!
今回も可愛かった
コメントありがとう~!
ほんと~?
ダイエットしようか悩んじゃう~(;’∀’)
グランゼまで動物を探しに行くより
もうぷくみが芸をおぼえた方が
はやくなくなくない~?
コメントありがとう~!
おお~!ナイスアイデア~Σ(‘∀’)
でもぷくみ、頭悪いから動物のほうが先に芸覚えちゃうかも~