眠れる森のぷくみ姫
むかしむかし、ある国でのお話です。
その王国は占いによって治められていました。
そしてある日、待望の跡継ぎとして念願の美しい姫が生まれました。
姫の未来の成長を祈って、洗礼の儀式が行われることになったのです。
国中の占い師が儀式に招待されることになりました。
洗礼の儀式
王であるプクレスタンは洗礼の儀式で姫をぷくみと名づけました。
ぷくみ姫はお祝いに占い師たちから美徳と鷹揚の精神を贈られました。
しかし運営の招致ミスにより、当たることで有名だが、悪い噂の絶えない占い師ゼロは招待されませんでした。
占い師ゼロは洗礼の儀式に現れ、自分が呼ばれなかった腹いせに、ぷくみ姫にこっそり眠りの呪いをかけました。
こっそり呪いをかけたゼロは白々しく、こう占いを告げました。
ゼロ『美しく成長したぷくみ姫は将来、毒の卵を食べて永遠の眠りにつくだろう!』
悪い噂は絶えないが、国で一番占いが当たるゼロの占いに、王は肝をつぶしました。
そしてプクレスタン王は、占いを撤回するよう強く懇願しました。
懇願により占いが撤回されることはありませんでした。
しかし占いの内容は緩和され、永き眠りについたのちに王子の口づけによって目覚めるだろうに変わりました。
占い師ゼロは去り、それからの王国では卵は姿を消し、食べることも禁じられました。
さて、それから16年の時が過ぎ、ぷくみは美しい大人のプクリポに成長しました。
占いを不安に思った王はぷくみを城に閉じ込めて育てたため、ぷくみは外の世界にあこがれる活発な娘へと成長しました。
冒険が大好きなぷくみは、時折ボディガードの目を盗んで城を抜け出し、外の世界を駆けまわっていたのです。
その都度ぷくみは捕まり、王に大目玉をくらいました。
プクレスタン王『ぷくみよ。そなたはたった一人の跡継ぎなのだ。』
プクレスタン王『何かあったらどうする。今後、冒険はいっさい禁止じゃ。』
ぷくみ『ぷくみは冒険が大好きなの~!お父様のわからずや~!』
王とぷくみは毎回、同じような口ゲンカを繰り返していたのです。
そんなある日ぷくみは、また城を抜け出してミュルエルの森にやってきました。
ミュルエルの森
きれいな花を摘みとったり、動物と遊んだり、小川で泳いだり、楽しく1日を過ごしました。
そしてぷくみは森の奥地でめずらしい木をみつけました。
ぷくみ『うわぁ~、めずらしい木がある~!』
木の上には卵がたくさんありました。
生まれて初めて卵をみたぷくみはとても興味をひかれました。
ぷくみ『この丸いものは何だろう?いいにおいがする~』
卵のよい香りにひかれたぷくみは卵を手にとりました。
ガマンできなくなったぷくみは卵をパクリと食べてしまいました。
ぷくみ『うぐぐぐ・・!』
卵を食べたぷくみは、ゼロの呪いによりその場で倒れてしまいました。
ボディガードたちが駆けつけ、ぷくみはお城に運び込まれました。
ぷくみ姫は占いどおり永き眠りについてしまったのです。
王や王妃、占い師、王国のすべての人たちが嘆き悲しみました。
それから王は、ぷくみ姫を起こすために手をつくしました。
ぷくみのお気に入りのおもちゃやおやつ、大好物のおさかなまで持ち出しました。
しかしどんなものを与えても、声をかけても、目覚めることはありませんでした。
そこに悪い占い師ゼロが現れて、こう言いました。
ゼロ『何をしても無駄じゃ。わしの占いははずれないことで有名なのじゃ。』
もはや永き眠りの後に王子の口づけを待つしか方法はないように思われました。
このままでは跡継ぎがいない王国は滅んでしまいます。
王はぷくみ姫を愛してくれる王子を探すために他の国々に伝達しました。
眠れる美しいぷくみ姫の噂は世界中に広まりました。
数年経ったある日のこと、噂を聞きつけた他国の王子がぷくみ姫のもとを訪れました。
待ちこがれた王子がとうとう国にやってきたのです。
王子であるラグアスは一目見てすっかりぷくみ姫の虜になってしまいました。
ラグアスは王と王妃そしてすべての人たちの前でこう言いました。
ラグアス『わたしはぷくみ姫に一目ぼれしてしまいました。』
ラグアス『王よ!ぷくみ姫と結婚させて下さい。』
プクレスタン王はこう言いました。
プクレスタン王『王子よ。王子の口づけでぷくみ姫を永き眠りから目覚めさせることができれば、その願いを聞き届けよう。』
王は、ぷくみ姫が目覚めたら、王子とぷくみ姫の結婚を認めると約束しました。
国中の人々が見守る中、ラグアスは強い愛をこめてぷくみ姫に口づけをしました。
すると・・・!
ぷくみ『・・・・』
ラグアス『・・・・?』
ぷくみを愛する王子が口づけを交わしましたが、何事も起きず時が過ぎました。
ラグアスは口づけだけ交わし、いたたまれなくなり王国から去っていきました。
王子の愛が偽りだったのか、もはやぷくみ姫を起こす手はないように思われました。
王は眠るぷくみ姫の前で小さかった頃のぷくみを思い浮かべました。
占いをおそれ城に閉じ込め、冒険に行きたがってたぷくみの姿ばかりが頭に浮かんできます。
そして次に頭に浮かぶのは口ゲンカばかりです。
プクレスタン王は強く後悔しました。
そして眠れるぷくみ姫に王が語りかけました。
『なぜあの時もっと自由にしてあげなかったのか・・』
『なぜ抜け出したぷくみを叱ってばかりだったのか・・』
『許しておくれ・・愛するぷくみよ・・』
『あの時に戻れるなら自由に冒険させてあげたい・・!』
『ぷくみといっしょに冒険の旅にでてあげたい・・!』
プクレスタン王がぷくみ姫に語りかけたその時・・・!
ぷくみ『え~!ほんと!?冒険していいの~?』
プクレスタン王『うおおおおお!!!』
なんということでしょう。
プクレスタン王が後悔して語りかけると、ぷくみ姫は何事もなかったように起きてきました。
プクレスタン王『おおお・・ぷくみよ・・!』
ぷくみ『ぷくみはね~、夢の中で冒険してただけだよ~!』
ぷくみ『お父様が冒険行かせてくれないから~!』
永き眠りのあと王子の口づけによって目覚めるというゼロの占いははずれました。
当たることで有名だが、悪い噂の絶えない占い師ゼロは3つの罪で逮捕されました。
①占いをはずしたこと
②占いで国を混乱させたこと
③ぷくみのファーストキスを失わせたこと。
そして王と王妃、占い師、すべての人たちはぷくみ姫の目覚めを祝福しました。
国中の人々には、長い間禁じられていた卵料理が盛大に振る舞われました。
その後、ぷくみ姫と王たちは狩りに行ったり、森で遊んだり、クエストを受けたり、いろんな冒険の旅に出かけました。
そして王国は平和な毎日を取り戻したのでした。
ぷくみ『おもしろかった~!』
ラッキー『どこかで聞いたことある話じゃなかった?』
ぷくみ『独創的でいい話だったと思う~!』
ドラクエのストーリーも絵本にすると楽しそうだなぁと思ったぷくみでした。
コメント
こんにちわ( *´艸`)♪♪
ぷくみちゃん可愛い☆彡
絵も上手で羨ましいです!!
プクリポ好きなのでまた遊びに来ます♪♪
ブログhttps://plaza.rakuten.co.jp/emidora/
こんにちは(๑❛ᴗ❛๑)ノ
コメントありがとう~!
一生懸命、手を抜かずカキカキしてますφ(..)
また遊びに来てね~!
今回もほっこり記事をありがと~(。◕ ∀ ◕。)
これからも可愛く楽しい記事を楽しみにしてますにゃ!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
コメントありがとう~!
ぷくみの日常はほくほく温かいのです~
次回も楽しい記事書くぞ~₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾
素晴らしい内容です。
もはやブログという域を超えています。
ドラゴンクエスト10を題材にした、アートだと思います。
コメントありがとう~!
アート・・!Σ(ノ゚ρ゚)ノ
これからも手抜きしないで丁寧な記事作れるよう頑張ります(`・ω・´)ゞ
とっても感動しましたぁ☆
これからも頑張ってくださいね(╹◡╹)
応援してますぅ
コメントありがとう~!
ぷくみのお仕事は夢と感動を与え続けることなのです(ノ*’ω’*)ノ彡
頑張るぞ~!
癒されましたー^3^また心が和むような記事待ってます
コメントありがとう~!
ぷくみは和ませるの得意なのです!
頑張って更新するぞ~٩(・ω・)و
かわいいイラストがたくさんで癒されました☆
最後の卵持ってるラグアスがいたたまれなかったけど(笑)
コメントありがとう~!
心が疲れたときはぷくみを見て癒してね~(๑´ㅂ`๑)
みんなの癒しになれるよう頑張る(๑•̀ㅂ•́)و✧
予言
絵は上手いし、画像の編集技術も素晴らしい
ストーリーもばつぐん!きっとその内
ブログランキング上位を穫る
ドラクエ10名物ブログになりますよ
頑張ってください!
コメントありがとう~!
褒められすぎて動揺してます(・∀・;)
頑張りますので応援お願いします~!