アルバイトの話2

グランゼドーラの城下町

前回の話を読み直す場合は下記リンクへ

アルバイトの話1を読み直す

前回、サーカスに出演する動物を探して、ぷくみ達は馬車に乗って旅に出ました。

太ったぷくみのせいで積載物重量制限超過でしたが、なんとか町に到着したのです。

ティルツキンと別れるぷくみ

ティルツキン『あたしはここで待ってますから、どうぞ行ってきて下さい。』

ぷくみ『どうもありがとう~!』

ぷくみ『お馬さんにお水あげてね~!』

遠方まで馬車を引いてくれたお馬さんが、まるでぷくみのように息切れしていて心配です。

ティルツキンとお別れしたぷくみ達は、グランゼドーラ城下町に入りました。

グランゼドーラの城下町に入るぷくみ

ドスッ・・・ドスッ・・・(足音)

ダイエットとリバウンドを繰り返し、重力を増したぷくみは、今日も豪快に町を歩きます。

ぷくみ『ずいぶん遠かったね~!』

ラッキー『さっきの馬、大丈夫かな。』

ラッキー『足が痛いって言ってたよ。』

ぷくみ『ラッキー、お馬さんと話せるの~?』

ラッキー『どんな動物とも話せるよ。』

ぷくみ『いいな~、うらやましい~!』

どうやらラッキーは、どんな動物ともお話できるふしぎな能力を持っているみたいです。

動物とお話したいと、常日頃思っていたぷくみは、心底うらやましいと思いました。

グランゼドーラを歩くぷくみ

キョロキョロ・・・(あたりを見回すぷくみ)

ぷくみ『人がいっぱいで、さすが都会だね~!』

ラッキー『でも、人は多いけど動物はいないよね。』

ぷくみ『どこかに隠れてるのかな~?』

ラッキー『裏通りとかも見て回ったら?』

ぷくみ『そうだね~、そうしよ~!』

にぎやかな都会の喧騒は、動物にとって住みにくい環境なのかもしれません。

ぷくみ達はひと気が少ない、裏通りを探してみることにしました。

 裏通りで・・・

路地裏で犬を発見するぷくみ

ぷくみ『あ~!あそこに犬がいるよ~!』

ラッキー『声かけてみようか?』

ぷくみ『うん~、話しかけてみて~!』

裏通りに入ると、片隅で眠そうにしている犬を発見しました。

さっそく、動物と話せる能力をもっているラッキーに、通訳してもらうことにします。

ぐったり座り込む犬とぷくみ

ラッキー『ここで何してるの?』

『くーん・・・くーん・・・。』

ラッキー『・・・・なるほど。』

ラッキーは、得意のコミュニケーション能力で、犬に話しかけました。

動物と話すラッキーを、ぷくみはうらやましそうに眺めます。

話し合うぷくみとラッキー

ラッキー『歳をとり老犬になったから、ご主人様に捨てられたんだって。』

ぷくみ『ええ~っ!ひどい~!』

ラッキー『生きる希望もなくして、3日前から何も食べてないらしい。』

ラッキー『飼い主に裏切られて、人間不信になっちゃったのかもね。』

ぷくみ『ゆるせない~!』

老犬になって捨てられた犬は、空腹で動けないみたいです。

ぷくみのお腹のお肉を少し分けてあげたくなりましたが、それはさすがにできません。

しかたなく、懐に隠し持っていた秘蔵のクイックケーキをあげることにしました。

犬にクイックケーキをあげるぷくみ

ぷくみ『これ食べて~!元気が出るよ~!』

『くーん・・・むしゃむしゃ・・・。』

お腹が減っていた犬は、あっという間にクイックケーキをたいらげました。

さすがクイックケーキは偉大です。元気をとり戻した犬は、ラッキーに話しかけてきました。

元気になった犬とぷくみ

『ワンワンッ・・・!』

ラッキー『・・・うんうん。なるほど。』

元気になった犬は、尻尾をふりながらラッキーに話しかけます。

クイックケーキはとっておきでしたが、元気になったので後悔は・・・していません・・・。

サーカスについて相談するぷくみとラッキー

ラッキー『おいしいケーキをありがとうだって。』

ラッキー『捨てられて行くあてもないし、連れていって欲しいってさ。』

ぷくみ『そうなんだ~!』

ぷくみ『サーカスのお手伝いしてくれるかな~?』

ラッキー『聞いてみる。』

『・・・ワンワンッ!』

ラッキー『もっと働きたいし、みんなの役にも立ちたい。お手伝いしたいだって。』

ぷくみ『わぁ~、よろしくね~!』

犬が仲間に加わった

ワンワンッ!(犬の鳴き声)

年老いた犬が仲間に加わりました。

その後もひと通りグランゼドーラ城下町を見て回りましたが、他に動物は見当たりません。

馬車に戻って、つぎの行き先を考えることにしました。

 ティルツキンの馬車

馬車に戻ってきたぷくみたち

ぷくみ『ただいま~!』

ティルツキン『おかえりなさい。』

犬を仲間に加えたぷくみは、馬車に戻ってきました。

城外で待っていてくれたティルツキンは、笑顔で出迎えてくれました。

つぎはどこに行こうか相談するぷくみ

ぷくみ『つぎはどこ行こう~?』

ラッキー『動物がいそうなところだね。』

ぷくみ『う~ん・・・。』

ぷくみ達が途方にくれていると、見かねたティルツキンが声をかけてきました。

ティルツキン『おや・・・?何かお困りですか?』

ぷくみ『うん、じつはね~・・・』

ぷくみは、ナブナブ大サーカス団のアルバイトの話など、一部始終を説明しました。

ぷくみに話しかけるティルツキン

ティルツキン『・・・なるほど、事情はわかりました。』

ティルツキン『では、メルサンディの村に行ってみてはどうでしょう?』

ぷくみ『そこに動物がいるの~?』

語るティルツキン

ティルツキン『これは、商人仲間からの噂で聞いた話なんですが・・・。』

ティルツキン『鳥の保護活動で有名な方が、メルサンディにいるみたいですよ。』

ぷくみ『鳥~?』

ティルツキン『詳しいことはわからないのですが、行ってみる価値はあるかと・・・。』

ラッキー『農村だし、動物はたくさんいるかもね。』

ぷくみ『よ~し、つぎはメルサンディの村に行こう~!』

ぷくみ『お馬さん、もう少しだけ頑張ってね~!』

足腰が弱ったお馬さんにはきつい長旅ですが、もう少しだけ頑張ってもらいます。

メルサンディに向かうぷくみと馬車

有益な情報を聞いたぷくみ達は、メルサンディの村に向かって旅立ちました。

レンダーシアの青い空を眺めながら、新たな出会いに心躍らせるぷくみでした。

アルバイトの話3を読む

※アンケートはお一人様1回まで有効です。


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コメント

  1. erotik より:

    Really informative blog article. Really thank you! Fantastic. Danya Fonz Emilio

  2. 匿名 より:

    ぷくみちゃん可愛い!

    ブログの記事凝ってるから、
    更新大変そう・・でもすごく楽しんで読んでるよー!

    ありがとねー!

    • ぷくみ より:

      コメントありがとう~!
      いつも楽しんでくれてうれしいよ~(#^o^#)
      これからも頑張って更新するから待っててね~( ..)φ

  3. まめ より:

    更新お疲れ様です!
    復旧して良かったです!
    …ぷくみちゃんまた少し大きくなりました?
    これから桃太郎みたいに動物が増えて行くのかな?
    楽しみにしてます♪

    • ぷくみ より:

      コメントありがとう~!
      ダイエットしてるのに大きくなってるみたい~(;’∀’)
      育ち盛りだからかなぁ~?(*´ω`*)
      動物探しの旅は続くよ~!楽しみに待っててね~( ・ㅂ・)ノ

  4. ライラ より:

    ぷくみちゃん全然痩せないから
    そろそろぷくみちゃんの膝が心配。
    足腰は膝から弱るらしいよ~

    • ぷくみ より:

      コメントありがとう~!
      そういえば最近ひざから変な音がするの~!
      太っちゃったからだったんだね~(;’∀’)
      急いでやせないと~!

  5. まよねーず より:

    ぷくみの冒険、面白い!
    絵本のようなストーリー展開がいいですね~

    • ぷくみ より:

      コメントありがとう~!
      絵本みたいに楽しめる冒険を続けるよ~(*´ω`*)
      これからも応援よろしくね~!

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